神戸三宮リハビリ・整体院

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膝痛

【高齢者はみんな起こるの?】変形性膝関節症について

こんにちは!理学療法士のKです!

 

『歩くと膝が痛くなってきた…』

『動き始めがつらい…』

『レントゲンを撮ったら変形性膝関節症と言われた…』

 

 

変形性膝関節症は、高齢者にとって一般的な疾患の一つです。

膝関節の軟骨が摩耗し、痛みや運動制限を引き起こし、日常生活に支障をきたすことがあります。

 

膝の痛みに悩む方へ痛みを軽減し、生活の質を向上させるための方法を詳しく解説します。

 

変形性膝関節症とは?

膝関節は、軟骨で覆われています。しかし、年齢とともにこの軟骨は摩耗し、劣化していきます。

劣化した軟骨は、膝関節の骨同士が直接摩擦し合うことを意味し、それが痛みとなります。

さらに、軟骨の劣化に伴って、炎症が生じ、痛みを増幅させます。

国内で変形性膝関節症の患者数は、自覚症状を有する患者数は約1,000万人、潜在的な患者数は約3,000万人と推定されています。

 

 

膝関節の構造

 

膝関節は身体の中で一番大きな関節で、大腿骨(ふとももの骨)と脛骨(すねの骨)、膝蓋骨(お皿の骨)の3つで構成されています。

膝関節周りには大腿四頭筋(ふともも前の筋肉)やハムストリングス(ふとももの裏の筋肉)、腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)などの筋肉で膝を支えて歩いたり、立ったりする事が出来ます。

また膝関節には安定性に関わる靭帯や、関節の衝撃を保護する半月板や脂肪体などがあります。

これらが柔らかくスムースに動く事で膝関節を痛みな無く曲げる事が出来ます。

 

どんな人がなりやすい?

変形性膝関節症の主な原因には、以下の要因が関与しています。

 

遺伝

遺伝的な要因が変形性膝関節症の発症に影響を与えることがあります。

家族歴に症例が多い場合、遺伝的なリスクが高まることがあります。

 

性別

女性は男性に比べて変形性膝関節症のリスクが高い傾向があります。

50歳以降の男女比では、女性の方が男性よりも2倍ほど多く、60歳以上の女性の60%~80%の方が発症しているとわれ、多くの女性が発症しやすい疾患となっています。

 

過度な負担

長年にわたって膝に過度な負担をかけること(例:過度な運動、肥満)は、軟骨の摩耗を促進し、変形性膝関節症のリスクを高める要因となります。

また体重が増えると膝に大きな負荷がかかります。膝には人が歩く時には、体重の2~3倍、階段の昇降には5倍以上の負荷が膝にかかっています。

つまり体重が10㎏増加すると、歩くときに膝には30㎏の負担が増える事になります。

 

体重が増加すればするほど変形性膝関節症や痛みのリスクは増えていきます。

 

変形性膝関節症の症状

痛み

膝の内側を感じることが多く初めは軽度な痛みであることもありますが、進行するにつれて痛みが激しくなることがあります。

歩行や階段の昇降、長時間の立ち仕事などで痛みを感じることがよくあり、膝を曲げたり伸ばしたりする動作も痛みを引き起こすことがあります。

 

腫れ

関節内に炎症が起こると膝関節周辺に腫れが生じることがあります。

 

可動域制限

炎症や筋肉が硬くなることで、膝を完全に伸ばすことや曲げることが制限されることがあります。

 

こわばり

炎症により膝関節が硬くなり、動かしづらさやこわばりを感じることがあります。

起床時や動き始めにこわばりが強く感じられることもあります。

 

筋力の低下

膝の痛みや機能制限により力が入りにくくなることがあり、歩行や階段など日常生活動作に支障をきたすことがあります。

 

変形性膝関節症になったらやるべきこと

残念ながら変形性膝関節症は自然治癒や一度摩耗した軟骨を増やすことは望めません。

膝の負担を減らすためにやるべきことを整理し少しずつ実践していきましょう!

 

体重管理

体重が増加すると、膝関節への負担が増し、症状が悪化する可能性が高まるため、体重管理は大変重要です。

無理のない目標を立て、バランスの取れた食事と適度な運動を行いましょう。

 

運動療法

変形性膝関節症の運動療法には、ストレッチや筋トレ、有酸素運動などがあります。

運動療法は年齢や痛みの程度に関係なく、膝の痛みを改善するのに効果的です。

※ただし、膝の腫れや熱をもっている場合や、体調が悪い場合は運動を一時中止して様子をみてください

 

生活スタイルの改善

膝への負担を軽減するために、日常生活の改善が重要です。

適切な靴を選びや階段の上り下りの頻度を減らすこと、和式の生活から様式の生活へ転換(ベッド、椅子を使用する)など、生活スタイルを工夫することで膝の負担を軽減させる事が出来ます。

 

 

痛みが続く場合は早めに病院へ受診し医師に相談をしましょう

 

最後までお読みいただき有難うございました。

 

記事監修 理学療法士 K

整形外科に勤務し肩、膝を中心に延べ9万人以上のリハビリを担当

サッカーチームにトレーナーとしても帯同中

 

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