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膝痛

【半月板損傷は治らない?】半月板損傷の膝の痛みと治療について

こんにちは、理学療法士のKです!

 

関節の中での重要な役割を果たす半月板。損傷をすると、痛みや不快感により日常生活に支障をきたしてます。

半月板は膝の安定性を保つために大事な組織ですが、その損傷は何が原因で起こるのでしょうか?

また半月板を損傷すると治らないのでしょうか?

この記事では、半月板損傷の症状、原因、および治療法について詳しく説明していきます

 

半月板の役割

半月板は、膝関節内で重要な役割を果たしています。これは、膝関節内の軟骨組織でできたC字型の軟骨で、膝の骨同士がスムーズに摩擦せずに動くのを助け、安定性を提供します。具体的な役割としては以下の点が挙げられます。

 

1.衝撃の吸収と分散

半月板は、膝関節にかかる負荷を吸収し、適切に分散するのに役立ちます。これにより、膝の軟骨や骨にかかる負担が軽減されます。

 

2.安定性

半月板は膝関節の安定性を保ち、関節の適切な動きをサポートします。これにより、膝が正しく機能し、怪我のリスクが低減します。

 

半月板損傷の主な原因

半月板損傷は、さまざまな原因によって引き起こされます。主な原因として以下の点が考えられます

1.怪我や外傷

スポーツ中の急な動き、転倒、または膝に強い力がかかる外傷が半月板の損傷を引き起こすことがあります。

特に、サッカーやバスケットボールなどの接触スポーツを行う方にリスクが高いです。

2.年齢と変性

年齢とともに軟骨組織は劣化し、半月板も変性する可能性があり、50代以上の方々によく見られます。

変性により、半月板が薄くなり、損傷のリスクが高まります。

3.慢性的なストレス

長期間にわたる膝への過度のストレス、特にスポーツや仕事において、半月板に損傷を引き起こすことがあります。

例えば、長時間の立ち仕事や重い物を持つことが含まれます。

 

半月板損傷の症状

半月板が損傷すると痛みが生じ、膝の曲げ伸ばしの時に引っかかり感が出現します。ひどい場合には急に曲げ伸ばしができなくなるロッキングという状態になり、激痛のため歩けなくなることもあります。

また関節の中で炎症を起こして水が溜まって腫れたり、出血して血液が溜まることもあります。

 

半月板損傷は治る?

半月板を損傷したところは自然に治ることはありません。

半月板は血管が乏しく、修復に必要な栄養素が運ばれにくいため、一度傷ができてしまうと基本的には自然治癒を望めません。

しかし炎症症状を抑えたり、膝の機能を回復させることで症状は改善させることは可能です。

また気づかないうちに半月板が損傷していても、症状なく生活をされている方もたくさんいます。

 

保存療法

半月板損傷の治療法は、症状の程度と種類によって異なりますが、以下の保存療法が必要になります。

 

1.安静

半月板損傷が炎症を引き起こすことが多いため、関節に負担をかけないように安静が必要です。痛みが続く間は歩きすぎたり、運動を控えましょう。

 

2.アイシング

熱感や腫脹など炎症症状がある場合は氷で冷やす事が必要です。炎症症状が落ち着くまでは毎日アイシングをしましょう。

 

3.内服薬

痛みや炎症を軽減するために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や痛み止めが処方されることがあります。投薬は医師の診断が必要となるため、痛みが続く場合は病院へ受診しましょう。

 

4運動療法

痛みや炎症が落ち着いてきたら、膝関節の筋力を強化し、膝関節周囲の筋肉の柔軟性を向上させるためのエクササイズが必要になります。これにより、関節の安定性が改善し、痛みが緩和されることがあります。

手術

保存治療が効果的でない場合、または半月板の損傷が深刻な場合、手術が必要となることがあります。

半月板縫合術は、損傷した半月板を縫い合わせる手術です。半月板の機能を維持できるというメリットがありますが、再び断裂してしまう可能性もあります。

半月板切除術は、修復が難しい損傷の場合、損傷部位の一部を切り取る手術です。

 

半月板損傷は痛みや不快感を引き起こす問題で、適切な治療を受けることが重要です。

治療法は保存治療と手術治療があり、患者の症状と状態に応じて選択されます。

手術は最終手段として検討されますが、膝機能の回復にはリハビリが欠かせません。

半月板損傷の診断には、MRIなどの画像検査が必要です。痛みや不快感が続く場合は、専門医の診察を受けましょう。

 

最後までお読み頂き有難うございました。

 

記事監修 理学療法士 K

整形外科クリニックに勤務し肩、膝を中心に延べ9万人以上のリハビリを担当

サッカーチームにトレーナーとしても帯同中

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